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安倍は、嘘とごまかしで、TPP参加を決めた [現代日本の世相]

 安倍は、嘘とごまかしで、TPP参加を決めた
 
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 3月15日安倍政権はTPP参加を表明した。

1)TPP、すでに交渉の余地はない

 3月4日〜13日のTPPシンガポール会議はすでに16回目であり、TPP交渉はほとんど終了し、10月に締結されるばかりだ。TPP交渉は参加表明をして初めて交渉に参加できる。日本政府のTPP交渉の初参加は2013年9月のみであって、最後の会議である。日本政府の言い分は受け入れられる余地はすでにない。
 3月11日、米国交渉担当官が他の10ヶ国の交渉官の前で、「日本はすでにTPP参加に合意した、カナダとメキシコが参加した時と同様に、すでに確定した項目について日本が要求したとしても、いかなる修正や文言の変更も認められないし、新たな提案もできない」と述べた。
 9月の交渉会合は、TPP交渉国首脳がAPEC首脳会議に集まって「交渉完了」の署名をする10月の直前である。しかも9月会合は、「議長国は米国のため、異論や再交渉の要求があっても、押さえつけることは可能だ」と米交渉担当官は放言している。
 日本は、TPPを一方的に受け入れるしかない。それが参加条件である。安倍はそのことをよく知っていて、日本の官僚もよく知っていて、にもかかわらず、国民にはそのことを一切告げないで、それ以上に騙して、参加表明した。

2) TPP会議の特徴は、徹底した秘密主義

 TPP交渉内容はメディアや市民には公表しない。日本政府も同様で、参加しなければ交渉内容を知ることはできない。他方、利益を得る米系大企業・米政府はその内容をよく知っているし、自身に都合の良いようにすでに決めてしまっている。秘密主義は、人々から批判が集中しまとまらないからである。TPPは利益を上げることに血眼になっている米系大企業たちの会議にほかならない。

3)TPPは自由貿易化でさえない

 アメリカ資本にとって都合の良い法制、取引条件の強要であって、決して「自由貿易化」ではない。自由貿易といいながら、都合のいい自分の商売の仕方、ルールの押しつけであり、米以外の資本に対してはさまざまな規制を設けて妨害してくる。他国には例外なき関税撤廃といい市場開放を強いながら、自分の国の資本には優遇措置を堂々と「わがまま」に主張をしている。「米国貿易緊急会議」(自由貿易推進の団体)のCalman Cohen氏は「日本が例外なしの関税撤廃に合意なら、参加を支持する」と発言している。

 TPPは米主導の対中国経済ブロックの形成を目的にしている。TPPには中国も韓国も参加しない。メリットはないばかりでなく、地域のブロック経済化さえ生じさせる。

4)安倍の二枚舌

 安倍首相は「聖域を設けない」ことを条件に参加を決めたが、その条件自体がウソだ。日本の参加条件は確保されない。安倍の言っていることやっていることは、まったく違う。「明白な嘘で騙す」のは安倍の政治手法である。そのウソに自民党は従っている。日本政府と官僚が知らないわけはない、官僚も知ったうえで、国民に対して「甘いウソ」を言って騙している。

5)TPP参加の理由は「安全保障」??

 TPP参加の理由として安倍は、「安全保障」だと語った。経済協定なのに、安倍政権にはこれが「安全保障」という説明になる。農業その他を切り捨て参加することを安倍自身が知っているから、このような「反論しにくい」、奇妙な言い訳を持ち出す。
 日中間の領土問題の対立によって、日本はより米の傘下に入る方向へとモメントが働き、TPP参加へと進んだ。あたかも誰かが仕組んだかのようである。安倍と日本政府、官僚はその動きを主導した。明らかに仕組んだ。

 米国商工会議所 副会長 Tami Overby氏は次のように語った。
 「日本のできるだけ早い参加を支援する。ただし、交渉の遅滞をもたらさないかぎり」、「日本と米国との間に、自動車、牛肉、保険分野での『信頼醸成措置』を取るという成果を見せなければならない」、「日本はすでに牛肉については成果を達成してくれた」、「韓米FTAを見習うべき」
 2月の安倍訪米時に、米牛肉輸入解禁を「おみやげ」として持って行った。「TPPに入る前に、言いなりになる証明を見せろ!」というわけで、安倍は米牛肉の輸入自由化を手土産に持参し、ご機嫌をうかがった。米牛肉解禁は、TPPに入るため必要な日本政府の一条件であった。

6)「日本の主張など、受け入れる余地などない」

 バーバラ・ワイゼル米主席交渉官は日本の代表団のいない会議で、日本政府の参加表明の前に、「日本政府は『牛肉、保険、自動車』を受け入れる」と語った。日本の主権などまったく無視されている。米政府・米企業の要求に日本政府は、差し出しっぱなしであり、まるで貢物をする奴隷政府である。
 日中の領土問題が紛糾すればことさら都合がいい、安全保障の問題で脅して、日本政府に呑ませるという構図だ。日本には本当に主権がない。安倍政権も日本の官僚たちも、特にひどい。米の意向をよく知ったうえで、すすんで主権を放棄し従っている、まさに「売国奴」である。米にへつらう官僚が、官僚機構の権力を握っているという構図だ。以前の、例えば高度経済成長時の官僚と比べても大きく変質した。

7)TPP参加に反対してきたJA、農民はどうなるのか?

 以前の貿易交渉時と同じで、最後には条件を取って妥協に落ち着きそうである。表向きは反対してきたが、最終的には米、サトウキビで条件を付け妥協するのだろう。政府とJAの懇親会、買収の会合がすでに行われた。自民党は、条件的容認を決めた。自民党議員の多くは、先の選挙でTPP反対し当選したが、ここへきて裏切りへと転向しつつある。最終的には条件闘争になり、「呑む」。自民党のTPP反対派は、「まんまと一杯食わされた」と言いながら、「自分から一杯食って矛を収めた」ということだ。
 毎回見せる自民党議員、JA 幹部の姿である。今回も同じだった。
 自民党対策協議会の外で農協青年部が交渉参加反対を最後まで叫んだが、政府にも、自民党にも、JA 幹部にも、何重にも裏切られたということではないか。
 自民党も、JAも日本の農業、農民の将来など何も考えてはいない。日本の農業、農家は壊滅的な影響を受けるだろう。

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